環境への意識

沖縄のサンゴ礁保護活動

日本において、地上での環境活動はさまざまな地域で行われていますが、海ではどうでしょうか。沖縄県は、日本国内でも有数の美しい海と豊かな生態系を誇る地域です。その象徴ともいえるのがサンゴ礁です。サンゴ礁のウォッチングは観光客にも人気で、美しい海を象徴するものです。
しかし、地球温暖化や環境汚染、さらに観光による影響などで、現在サンゴ礁は深刻な危機に直面しています。そのため沖縄では、多くの団体や個人がサンゴ礁保護活動に取り組んでいます。ここでは、その活動についてご紹介します。

サンゴ礁の現状と課題

サンゴ礁は、海洋生態系において非常に重要な部分を占めています。それは、数多くの海洋生物にとってサンゴ礁は住処や隠れ場所となっているからです。しかし、海の熱帯林とも呼ばれるサンゴ礁は、以下のような要因で危機に瀕しています。

・地球温暖化

地球温暖化により、海水温の上昇がどんどん上昇しています。これはサンゴの白化現象を引き起こします。これはサンゴの健康状態が良くないことを示しています。

・環境汚染

地上での環境汚染によって、さまざまな廃水や化学物質が海に流れ込みます。これにより、海中の環境も汚染され、サンゴを含む海洋生物に悪影響を与えます。

・観光客の増加

サンゴ礁はとても繊細です。直接的な接触やダイビングの影響でサンゴが傷ついたり破壊されることがあります。沖縄では観光客が非常に多いので、この影響も大きく受けています。

チーム美らサンゴ

沖縄では、多くの団体や地域コミュニティがサンゴ礁の保護活動に取り組んでいます。チーム美らサンゴは、恩納村のサンゴの保全活動に努めています。主な活動は以下の通りです。

・活動アクティビティ

チーム美らサンゴでは、春と秋の年5回、サンゴの植え付け・苗造り活動をしています。恩納村海域から採捕したサンゴをドナーとして育成し、そして植え付けているのです。

・啓発活動

チーム美らサンゴは、全国からの参加者を募ることで、この問題を沖縄県だけのものにせず、日本中の人々にも知ってほしいと考えています。また企業による支援、地元関係者の協力、自治体の後援によってその活動はより強力となっています。

サンゴ保全協会

サンゴ保全協会は一般社団法人です。チーム美らサンゴのような、直接的なサンゴの保護活動ではなく、情報発信や啓発を中心に行っています。協会自体はできて二年足らずですが、多くの公演活動を行うなどして、保全活動への理解を促しています。

・活動実績

サンゴ保全協会は、沖縄県内の役所や関係者などに、活動に関する説明を行っています。その活動は同じ沖縄県だけに留まらず、近隣県の島にも及びます。また、視察の受け入れや後援、プレゼンテーションを行うことで、その活動の重要性と影響を着実に伝えています。

・寄付金募集

サンゴ保全協会では、この啓蒙活動のための寄付金を募っています。遠くに住んでいる方でも、こういった活動を寄付金で支援することによって、サンゴの保護に繋がります。もし沖縄に行って直接的な支援が難しい場合は、この寄付金も一つの選択肢となることでしょう。また、ビーベットで出金できたときのように臨時収入があった時には、こういった活動を支援しましょう。

沖縄県観光業

沖縄県は観光事業の一環として、サンゴ礁保全活動のための観光レジャープログラムを組んでいます。観光レジャーとしてサンゴを見れることをサービスとしているダイビング事業者や自然ツアー、遊漁船事業者などを巻き込み、保全へも積極的に関わってもらうというものです。

・エコツーリズム

サンゴ礁の保全について伝えながら、観光客に自然の美しさを楽しんでもらうためのエコツアーを提供しています。ガイドが環境保護の重要性を説明しながら、持続可能な観光を推進することで、サンゴ礁の未来を守ります。

・クリーンアップ活動

地元のダイビングショップやホテルが主催するビーチクリーンアップや、ダイビング経験者を中心とした海中清掃活動により、ゴミの除去や環境保全に取り組んでいます。

沖縄の綺麗な海

さいごに

私たちが沖縄の美しいサンゴ礁と海を次世代に引き継ぐためには、継続的な保護活動と地域全体の協力が欠かせません。さまざまな団体が多様な取り組みを行うことで、サンゴ礁の再生と保護を進めることができます。また、実際に寄付などの方法でサンゴを守る活動を応援することもできます。私たちが積極的に参加することが、より美しい海を守り続けることにつながります。